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ひとり老後に備えて
夕べ、真田丸を見ていたら救急車のサイレンが聞こえて
うちのマンションのわが家の下に停まった
ストレッチャーを押して隊員がマンション内に入っていくのを
相棒はベランダから身を乗り出すようにして見ていた
どこの家なんやろう?
20分くらいたったころにストレッチャーに乗せられた男性が
救急車へ運び込まれた
女性がつきそっていたがお年寄りの夫婦のようだった
暗くてどこの人かはわからなかった
80世帯のうちのマンションも高齢者のすみかのようになった
みかけるのは高齢者ばかりで子供の姿を見ることはない
家内の話では救急車がよく来るらしい
以前、ひとり住まいの高齢の男性が亡くなり数日間わからなかった
よくニュースに出てくる孤独死というやつだ
深夜にひとり住まいの高齢者に緊急事態が発生したら大変なことになる
先週、相棒が孫の世話で三日間上京していたとき
夜、誰もいない玄関を入ったときのいいようのないさびしさに戸惑った
相棒がいるだけでも安心、ただそれだけのことなんだ
以前、そんなことを考えたこともなかった
むしろひとりのほうが好き勝手ができて気楽だったのだが
ずっと前に兄嫁が言っていたことを思い出す
夫婦は歳を重ねてくるとお互いが大事な存在であることに気がつく
ピンチがあっても辛抱強くしておれば時がきて認め合えるようになるもの
このことば、いまになってみるとよくわかる
自分たちも歳をとってきたということだな
しかし、いずれ、だれでも、ひとりになっていく
自立してひとりでも生きていかれる力をつけておくことだ
その第一がまず心身の健康、あとはなんとかなるだろう。