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ランさんの文化の日
1年にこの日だけ公開される伊藤若冲の絵を相棒と鑑賞に行った
「鶏の画家」といわれるほど鶏の絵で知られている画家の伊藤若冲が
生誕して今年で300年
相棒がどうしても見たいと言うので自宅から歩いて40分ほどの
ところにある西福寺へ出かけた
今年は混雑するとは思っていたが住宅街の道路に延々と続く行列を
見たときはほんとうに驚いてしまった
服装などから遠方から来た人も多かったようだ
勇気を奮って11時45分に並んでお寺に入れたのが1時35分頃
このお寺に所蔵してある若冲の晩年75歳の時にこのお寺で描いたという
代表作「仙人掌群鶏図」がお目当て
元国宝で重要文化財のこの絵がなぜごく普通のお寺に所蔵してあるのか?
若冲が京都で大火に遭いすべてを失い失意のどん底にあった時に
西福寺の檀家で大阪の薬種問屋の吉野五運という人が暖かく向かい入れ
西福寺に滞在していた時に描いたのが「仙人掌群鶏図」なんだそうだ
力強く鮮やかに描かれた鶏のトサカは二重になっているが外国産の鶏とか
本堂の正面に左右両面に三羽ずつが描かれている
過去に記念切手や年賀ハガキの図案にも使用されてきた
狭い本堂内でわずかな時間の見学だったが相棒はしっかり見ていたので
満足してくれたと思う
行きも帰りも快晴の空の下をのんびりウオーキングでいい時間になった
昨年からあちこちで展覧会が開催されたり本や写真集が幾種類も出版される
など一躍若冲はブームのようになっている
いま京都市立美術館でも12月4日まで絵画展が開催されている、